日曜ブログの106回目
腰をやってしまいました。
張り切ってジムでトレーニングしている最中にピキッと魔女の一撃。
今週は会食もあるし、その次に出張も続くっていうのに。
5月はその対策として会食を減らして、
お酒も一日しか飲んでいないのになあ。
調子が良かったからこそ、
調子に乗ってしまったんだろうな。
あるあるです。
とはいえ悲観はしていません。
何度も繰り返している腰痛だけど
それが無かったら食生活やら運動習慣やらと向き合っていないでしょうし
何なら腰痛に感謝の念すら湧きつつあります。
ああでもない、こうでもない。
これが合っている、合っていない。
何度も失敗しているけど、
試行錯誤を繰り返して長い目で見たら良くなっている。
そんなものかな人生は
(体重も、体脂肪も)
上手くいかない事が多いからこそ、
ダサくて弱い自分が見えて
改善点が明確に見えるから努力も出来て
上手くいかない事が多いからこそ
乗り越えた時の喜びがあって
その喜びを知っているからこそ前向きになれる。
そんな感じです。
3日後には元気になっているはずですので
ご心配なく。
さて本題
「質と量」について
「質か量か、どちらが大事ですか?」
これは昔からよくある問いです。
けれど、私はこう答えます。
「そりゃ両方です」
どんな仕事にも言えることだと思います。
量をこなすことでしか見えない景色、培えない地力があるし、
質にこだわることでしか掴めない信頼がある。
質を追い求める人は、慎重で丁寧。
けれど、ともすれば「やらない理由探しの名人」になりかねない。
一方で量を重ねる人は、雑になりがち。
けれど、どんなに不格好でも、動いた人間だけが前に進めるのも事実。
私自身どうだったか?
若い頃は量ばかりを追いかけました。
気合いと根性で、がむしゃらに。
何百冊も本を読んで、他の人が休んでいる間に勉強して、
何度も現場に足を運びました。
でも、ある時気付きました。
「量を重ねただけでは限界がある」
って。
特に創業してからは、「質」を磨くことに時間をかけました。
成果の出る提案、数字で語れる改善、相手が納得するコミュニケーション。
一つ一つの仕事に、「質」という名の覚悟を込めるように。
相手の予測を上回っているかと自問自答しながら。
そして最終的に気付いたのは
「質」も、結局は「量」が支えている
ということ。
100回現場を見た者にしか、1回で気づける感覚は身につかない。
100通の報告書を作った者にしか、1通で伝わる書き方はできない。
「質」は、量の上にしか成立しない。
だから私は、こう言います。
「量をやらん奴に、質を語る資格はない」
結局のところ、仕事ってのは
「一生懸命数をこなす勇気」と
「1つ1つを磨き上げる覚悟」の両立です。
でもその両立は実際難しいようです。
バランスが偏るケースも良くみます。
「クオリティの高さ」をうたう会社や人。
とても多いです。
「言っている事よりやっている事」という
自分の判断基準にもとづいて見ると
残念ながら圧倒的に「量」が足りないように見えます。
私はそれを一切信じない。
これはただの偏見じゃなくて経験上の結果でもそう。
判断して間違ったことは今まで一度もありません。
恰好良くてクオリティをうたうのは良いけど
泥臭い、土臭い、人間臭い、そんな量が出来る人じゃないと
実現しないし、続けられもしないのが現実。
なんかシュッとして格好いいって思える人や会社に
憧れるのは凄くわかりますけど
見えない部分での泥臭い努力っていうのが根っこにあるかないか、
そこに気付けるか、気付けないかは大違いなのです。
他人から見たら、見えない努力。
本人からしたら、努力じゃなくて習慣。
誰が見ていても、見ていなくてもその行動を続けられるかって
いう所にプロフェッショナルとしての矜持があるように思います。
「最初は不格好でいい。
任された仕事を一生懸命やれ。
1ミリでも相手の予想を上回れ。」
何かを極めたいと思うなら、
まずは「量」で勝負し、そして「質」で価値を創る。
それが、自分なりの仕事の流儀というと
格好つけて聞こえるかもしれないけど流儀です(笑)
貧乏で、高卒で、何の資格も、バックボーンもない自分が
20歳の時に京都で一番大きな仲介会社で働いていた時に
言い続けていた言葉。
「一生懸命さでは誰にも負けない」
そのまんまです。
本当にそれしかなかったんですけど(笑)
そこが変わらない価値観だと思うたびに
貧乏で良かったなと思うわけです。
自分の価値証明って仕事で「人の役に立つこと」しかなかったのです。
あれもこれも選べる状況なら今の自分ではなかったはず。
見える努力も見えない努力も何もなくて
とにかく誰よりもやるしかないって感じでしたから。
最後に、、、
このあいだ、仕事が終わったあとに会社に残って資格の勉強を
コツコツやっている社員がいました。
彼はきっと私がそれを知っている事を知らないと思います。
彼は努力しているだの苦労しているだの聞かれもせずに
自分から自慢するようなことはしない人。
そんな姿を見て、誇らしかったですよ。
いくつになっても量を大切に出来る。
本当にプロだなと思いました。
本当に尊い。
嬉しい。
そして思います。
負けへんで(笑)
と。
今日はこのへんで。
ではでは。