日曜ブログの118回目
いきなり本題。
「独立」について
先日他社の方から独立についての相談を受けまして
色々思うことがあったので書きます。
前にも似たような事を書いたような気もしますが、
気にしない、気にしない。
独立する前に考えて欲しいことTOP3
① 今の成果は会社の看板なしでも得られますか?
② 逃げ場のないトラブルを1人で受け止められますか?
③ 信用をゼロから積み上げることが出来ますか?もしくは積み上げた事がありますか?
なーんて、
月並みな事は言いません。
(そんなの独立しようがしまいが考えて当たり前です)
基本言うのは
「え、なんで?
しんどいよ、やめといたら?」
です。
これも考えあって言っている言葉なのです。
(読み進めるとわかります)
自分も過去独立したわけですが
「社長になりたい」「独立したい」なんて
思ったことは実はありません。
実父が起業して倒産しているのもあり、
経営っていうのは大変だと子供の頃から思っていて
自分が尊敬できる経営者のもとで働くのが一番良いと
今でも思っているし、出来るならそうしたいと思っています。
結果、やらざるを得なくて今に至る。
これが本音です。
今となっては、さすがにやって良かったとは思いますけど
(思い込むしかない)
社長って思ったよりも相当ハードで誰でも出来るわけじゃないし
何より社員って皆が思っているよりも良い環境だと思うのです。
人生一度きりなんでとか、
友達も独立しているしとか、
そういう言葉を聞くと、どこからともなく
「独立したらもっと自由で楽しく働けるんじゃない?」
という雰囲気を感じますが、現実は甘くないです。
特に自分の夢や理想よりも、
今の職場での不平不満が勝っている状況での独立。
これはやめときなはれ、ほんまにと思います。
独立する人は、独立前の会社の不平不満は言いたいでしょうが
言ってはいけません。奥歯が砕けても感謝で卒業しましょう。
前職の不平を言う人は転職しても不平を必ず言います。
結局は他責思考なのです。
自分の実績が報われないだの、仲間の理解が足りないだの
確かに片方の目線から聞けば正当性があるように聞こえますが
経営者としての目線も加えると
「今の職場ですら力を合わせることが出来ず、
責任を背負い切れていない人が
独立して上手くいけるだろうか」
と思えて仕方ないケースが多かったりします。
独立を考えるぐらいなのでほとんどの人がいわゆる「有能」な方です。
ただし、
「有能であること」と「信頼があること」は別なのです。
ただ有能なだけなら必ず近い将来に挫折してしまうでしょう。
独立は自由だと誤解されがちですが
遥かに重い「責任100%」の世界です。
会社員は「責任感を持って働くこと」はできますが
「最終的な責任を取ること」は出来ません。
そこは経営してみないと分からない世界でしょうが
正直自分は面食らいました。
ごめんなさい、すみませんと言えば上司や会社が守ってくれる、
損を補填してくれる、成長に投資してくれるのですが、
独立したらサポートもなくなり、クレームもミスも全て自分に跳ね返ってきます。
それでも会社員気分のまま、不平不満に支配され他責にしていれば
なんて無責任な人なんだろうと自滅の道に進んでいくのです。
あと、SNSでシャンパンあけて豪華な食事とか、頻繁にゴルフとか
良い車乗っているとか、旅行しているとかって羨ましいですか?
自分はアマノジャクなので逆の目線で見てしまいます。
本当に満足していて幸せなら、いちいち他人に共有しないよな
それでも満たされないからいちいちSNSにあげて
承認欲求を満たそうとしているんだなと。(性格悪くてすいません)
酒、金、遊び、異性という刺激を求めて生きるのが生きがいだっていうのもわかりますけど
結局自分の幸せを自分で決められないような人はブレますから
誰かのいいねに固執することは自分にとってのいいねには繋がらないのです。
最終的に私のように、
1人で美味しいコーヒーと、どらもっちを食べながら
プロレスを見ているような人になるのもどうかとは思いますが
誰に迷惑をかけているわけでもないので、そこはご容赦ください。
まあまとめますと、本当に自分の心の底から思いがあってやるのか、
他人映えを狙ってやるのかどっちですか?って話で
他人映えなんて意識すればするほど滑稽なものですから
基本自分映えしとけばいいと思います。
もとい
話を戻して
「社長をやりたくてやっているわけじゃない」というと、
とてもネガティブにとらえられる事がありますが
別にやりたくないわけじゃないのではないので誤解のないように。
「社長になりたい」と「社長になる」は全然違う
のです。
「なりたい」っていうのは「願望」であり、
どこか難しいと思っている状態。
「なる」っていうのは「覚悟」であり、
確定している事実なのです。
「願望」と「覚悟」は似ていますが、
一緒にしてもらっては困ります。
やるからにはやりますよ。
誰よりも一生懸命に、誰よりも誠実に。
「覚悟」を確認したくて大体
「やめておいた方がいいよ」と言うのです。
それで、やっぱりそうですよねとなるぐらいなら
そもそも厳しいからです。
さて独立しない方がいいという意見ばかりでも何なので
独立して上手くいく社長の特徴もおまけにお伝えしましょう。
① 責任感がある言動を貫いている
② 時間をかけて信用を築こうとしている
③ 「俺は有能だ」と思う前に「俺は信頼されているか?」と自問自答している
(特に③が大事です)
まあ最後に今日は何が言いたかったかっていうと
「独立は夢じゃなくて、
覚悟が試され続けるんだぞ」
ってこと。
独立イコール成功、勝ちってのは完全な幻想。
社長でもすごい人もいれば全くすごくない人もいます。
社員も社長も役割が違うだけでそこに優劣はありません。
社長でも社員でも、老若男女問わず
「責任感を磨けば自由は後からついてくる」
という思考が大事です。
とはいえね。
経営者になると社員の時よりも遥かに高いレベルでの
言行一致 が求められて、しんどさは増すわけです。
それが無理だとか、嫌だと思う人も当然いていいし、
そういう人は言行一致の素敵な経営者のもとで
働けたらいいなと思うわけです。
立場はどうあれ
自由は与えられるものではなく、勝ち取るものですから
覚悟したのなら結局、呼吸するように挑戦するのみ。
人生はチャレンジなのです。
みんなでチャレンジしたら怖くない。
みんなでネタにして乗り越えていけばいい。
私はそんな会社を作ろうと日々七転八倒しております。
さあ、どらもっち買いに行こう。
今日はこのへんで。
ではでは。