先日、不動産実務におけるAI活用とサイバーセキュリティ勉強会に行ってきました。
「AIが仕事を奪う」「ハイテクの時代だ」そんなフレーズをよく耳にするようになりました。
でも僕はむしろ、より「アナログ」時代になると思っています。
たとえば賃貸管理の現場。
水道メーターの検針票、メール、協力業者さんへの依頼のやりとり、工事進捗確認…。
本当なら「人にしかできないこと」に時間を割きたいのに、目の前には“やらないと終わらない業務”があるのは事実です。
そこで、AIの出番です。
書類の自動仕分けや、契約書のチェック、問合せメールの一次回答、タスク進捗の見える化など。今やツール次第で、事務作業の多くを「半分自動」にできる時代になっています。最近では、入居者対応チャットにAIが導入されている例もあり、営業時間外のクレーム初動にも効果を発揮しています。
でもここで大切なのは、「AIにすべて任せること」ではなく、「AIに任せる部分を、どう選ぶか」。
たとえば、“毎月必ずやる処理”はAIに任せてもいい。
でも、“この入居者さんにはどう伝えたら傷つかないか”という配慮や、“このオーナー様の価値観を踏まえた提案”は、人にしかできません。AIは「情報を処理すること」は得意ですが、「温度を伝えること」はまだまだ苦手。だからこそ、“AIは道具であって、パートナーではない”という意識が必要なんです。
僕自身、最近はGPTを使って、「1時間かかっていた作業が15分で終わった」こともありました。でもその分、オーナー様と向き合う時間が増えたり、仲間の困りごとに気づける余白ができたり。「AIに任せたからこそ、人と向き合える時間が増えた」という実感があります。
これからの賃貸管理は、「情報を捌く仕事」から「信頼を積み上げる仕事」に進化していく。
AIはそれを後押ししてくれる、心強い“アイテム”です。
人にしかできない仕事に集中するために。よりアナログへ原点回帰していく。
いかに自分たちに付加価値を見出せるか、他社との違いはなんなのか、凡事徹底、僕らはもっと成長できるんだとセミナーに入って感じました。
そして、尋常ではない速さで進化していきます。アンテナの感度をビンビンに保ちたいと思います。
では!