日曜ブログの109回目。
新幹線移動、宿泊先の柔らかいベッド、睡眠不足で
腰が大爆発しています。
数日の間、激しい運動や飲酒は出来ないと思われますので
行ったとしてもすぐに帰ってしまうと思いますが悪意はありませんので
前もってお伝えしておきます。(たどり着けない可能性すらあります)
今回出張に出た理由はとある経営者の集まり。
10人ぐらいの人数で不定期に集まるのですが
お互いの近況、仕事、プライベートから始まるものの
最終的には無邪気になってひたすらみんな笑えるという雰囲気になるのが
とても好きです。(最終的には内容もなくなります)
基本同業で年代も近いのもあるので共通点も多く、
学びが多いし、良い意味で気を使わない、
心許せる仲間、兄弟、同級生、そんな感じです。
社交性がそんなに高くない自分からすると
非常にありがたい関係性なので、腰痛を覚悟してでも行きたいと
心から思える珍しい名もなき集まりです。
まあ皆さんご存じの通り、群れる事がとても嫌いな私ですが
群れる事が好きではないからといって、
いつも一人でいるわけではないのです。(進次郎風)
さて本題
「自立という誤解」について
私は人を見る時に「この人は自立しているかな」と見る癖があります。
さて、あなたは自立していますか?
いやその前に「自立」とは何だと思いますか?
(考えてみてください)
創業してからも5年ぐらいは、「誰にも頼らず、すべて自分でやりきること」で、
強さとは孤高であり、助けを借りない姿勢こそが自立だと信じていたのですが
今となってはまったく違う考えを持っている自分がいます。
本当の自立とはなんぞや?
「依存しようと思えばできる場所や仲間があるのに、
あえて依存せずに立っていること」
心から信じられる人がいて、いつでも戻れる場所がある。
何かあれば支えてくれる存在がちゃんといる。
だからといって、そこに甘えたり、責任から逃れようとはしない。
むしろ、「自分が誰かを支える側でいたい」と思う。
そういう覚悟を持った人こそ、自立していると私は思うのです。
どんなに強がったところで人は、一人では生きていけない。
とはいえ、誰かにすがり続けるだけの生き方もまたしんどいものです。
自分の足で立ちながらも、支え合える関係をいくつ持てるか。
それが人生の質を決めると感じています。
なのに良く見かける「自立という誤解」。
全ては無理でもせめてこのブログを読んでいる
マニアックな方だけは絶対解いておきたいのです。
以前、とある社員にも繰り返し伝えた言葉があります。
「人を頼れることも強さの一つ」
当時の彼はこう言っていました。
「助けて欲しいなんて言いたくない」
「そこまで他人を信頼出来ない」
と頑なになっていましたが、
耳にイカかタコが出来るぐらいに言い続けて
今となってはちゃんと頼れるし「ありがとう」も「ごめん」も言えるようになりました。
自立とは、「誰にも頼らないこと」ではなく
頼れる場所がありながらも、自分の意志で立ち、責任を引き受けることと
どこかで彼は気付いたのでしょう。
そして頼れる場所というのは最初からあるものでも、与えられるものではないと
自らが決断して築いていったのでしょう。
そういう変遷、成長を感じるのも経営者としての喜びだったりします。
冒頭に、「この人は自立しているかを見る癖がある」と言いましたが
なぜそうなったかと言うとそれ以前まで見ていたものが
ほとんど意味がなかったのもあると思います。
どれだけお金を持っているか
どんな立場なのか
どれだけ資格をもっているか
むしろそれを強調されると
「実は私、全然自立してませんねん」
と言われているようにすら感じるのです。
(極端でしょ?)
だから面接でも確認することは
親や、家族、友達、仲間を大切にしているか。
それらが大切に出来ている人は
今回言っている本当の自立が出来る人だと思います。
よく苦境に立たされると「自分を良く、強く、価値があるように見せるために」と
資格マニアになったり、突然繋がりを求めだしたりする人がいます。
どんなに名刺交換したって、どんなに資格を持ったって
孤独であるならば意味をなさないし、残念ながら仕事で結果も残せないし
努力はしているでしょうけど、それは正しい努力ではないと断言出来ます。
自立から遠ざかっている事に自分で気付いてないのは
非常に勿体ないことですよね。
だから繰り返しになりますけど
自立するために心許せる居場所を作る事が大事なのです。
まず自分から腹の割れる、誠実で嘘のない人で
あるよう心掛けてくださいね。
別に丸く穏やかに振舞う必要はありません。
喜怒哀楽、悲喜こもごも、全部の感情を出したらいいのです。
傷つけたら謝って、支えてもらったら感謝して、
今度は自分が支えたいって思って改善していけばいいのです。
最後に、今日は何が言いたかったかというと
「依存しようと思えばできる仲間や居場所が、
人生にたくさんあるほど、自立した楽しい人生になるよ」
ってこと。
今日はこのへんで。
ではでは。