日曜ブログの154回目。
長文になったので、いきなり本題。
「人生のRPG戦略」について
GWは例年通り、事業計画を考えるタイム。
そもそも混んでいる時や値段が高い時に出かけるのは性に合いません。
何より、他の人が休んでいる時や遊んでいる時に仕事をするというのは心地が良いものです。
今回のテーマの一つは事業承継。
50歳までと仮定して、事業譲渡するのか、社内や社外の人材に引き継ぐのか。
どんな仕組みで、どんなタイミングで、どんな過程を通るのか、色々とシミュレーションしました。
うーん、難しい。
とは思いませんでした(笑)
むしろ色んな選択肢があって楽しかったぐらいです。
ご心配なく、創業した会社を無慈悲に手放す気は毛頭ありません。
もちろん病んでもないし、衰えたとも思ってないし、連続起業家になるつもりもないし、
従業員や顧客、関係者を今より大事にしてくれる選択肢しか選ぶつもりはありません。
ただ、流石に20年先も自分が経営者をやっている事はないという現実と
今のうちに向き合って作戦を考えて実行しようっていうだけです。
もし50歳で完璧に引き継げたとしたら、さすがにまた何か新しいチャレンジをするでしょうけど、
60歳まで延長したとしても、それはそれで楽しそうです。
思い描いた未確定を確定にするのが経営の面白さというか醍醐味ですからね。
たまに「これだけ財産があるから何もせんでも遊んで暮らせる」なんて言葉を聞くことがありますが
羨ましくも何ともありません。
何の苦労もせずに確定する未来のどこが面白いの?って思うからです。
まあ性格的に確定したら、すぐさま飽きるでしょうしね。
思い通りにしたいけど、思う通りになりすぎても面白くない。
ツンデレだからこそ猫も人生も魅力的なわけです。
苦労があるからこそ強制的に限界突破しないといけない状況になり
人の優しさや自己成長が実感出来るんで苦労は結局有難いことなのです。
ミドルエイジクライシスになって虚無モードに入った人も何人か見ましたが
その多くは意外にも「思うようにいかない人」ではなく「思う通りになった人」でした。
世間のイメージにある「思うようにいった時に幸せが確定する」というのはただの誤解で、
一瞬の達成感のあとは圧倒的な虚無感を感じるようですね。
で、話は元に戻して事業計画。
事業計画なんか馴染みがないよって人が多いとは思いますが
みんな自分自身の人生の社長ですから無関係ではありません。
私は20代の会社員の時から作っていました。
ぶっつけ本番、一生懸命やれば何とかなる、誰かと比べてまだマシか。
それで何とかなるのは30歳までという想定は正しかった。
「何歳からでもまだ間に合う。」という言葉はそうかもしれないけど、甘すぎる。
何故かって言うと考え方、経験、信頼関係は単利ではなく複利で積みあがるものだからです。
20代から作ってきた人間に、30代から立ち向かおうとするなら二倍の努力でも全く足りません。
なので、一秒でも早くもっと真剣に考えることをおすすめします。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」って言葉はまさに金言、普遍の真実です。
毎回、私が事業計画を考える時に意識しているのは
「精度の高い単年計画」を作ること。
とはいえ、ルールは簡単。
① 日付を決める、具体的な数字を決める
② 白黒じゃなくカラーでイメージ出来る
③ 年末から年始まで逆再生でストーリーを作る
もちろん数年先の計画(3年・5年・10年)も必要ですが先になればなるほど、
そんなに精度の高さは求める必要はなく大風呂敷でいいと思っています。
まあ大風呂敷といっても、
熱量のこもった、ワクワクするものでないと話にならないのがポイントです。
おいおい厳しくないか、でもやれそうやな、
これ叶ったら面白いやんみたいなものでないと意味がありません。
「そんなの決めても、実現せーへんやん。」
「その場その場で無難にやっていくしかないやん。」
こんな意見も散々聞きましたけど、
そんな事はなく自分の体感上8割は実現しています。
叶える方法はあると断言できます。
えーと、まず、色んな本を読みましょう。
とはいえ本を読まない人は一生読まないのも知っています。
ねえ、そこのあなた。
10年前の自分に響いたフレーズをひとつ
紹介しておきましょう。(by 池田弘さんの「かなえる力」)
「無難に生きていければいいという人は、
夢や志をもって挑戦し続ける人より
結局多くの不安や悩みをかかえることになる」
この言葉を「無難だと大して成長しない&目標を叶える事が難しい」と
私は受け止めました。
で、結局どんな人が実現出来ると思うかというと。
「自分は実現出来ると思っている人」
なんじゃそれと言われるかもしれませんけど、実現出来ると思ったら実現出来るので人間の脳ってすごいものです。
「実現せーへんやん」という人は「実現せーへん」現実を見事に実現しているわけです(笑)
実際見ていて上手くいかないと思う人には特徴があります。
一つは「減点主義のくせが抜けない人」です。
「出来なかったらどうしようって思いながらやる」
不確実な未来に「不安」モードになる気持ちはわかるけど
それはアイデア検討段階で終了させるべきで、
実行する段階においては「確信」モードでないと実現しないものなのです。
「やる前に負ける事を考えるバカがいるかよ」
「最悪を想定した上で準備する」という大前提を補足させてもらった上で
アントニオ猪木さんのこの名言は100%正しい。
やれる気がしたらOKではなく、ちゃんと準備した上で実行してください。
とまあ、想いの部分はこれぐらいにしておいて、
中身の話にうつりましょう。
マーケティングだ、ビジネスプランだ、エクイティだ、VCだ、LTVだ、CPAだの、
少しネットを見れば賢い雰囲気が出せそうな今日この頃。
賢くなれば何とかなりそうな気もしそうですが、何ともなりません。
それを賢バカと呼びます。
ひと昔に比べたらめちゃくちゃ勉強熱心な人が増えたのは良いことです。
20年前はひたすら遊び続けている人が正直もっともっといました。
ただ、リスクを勉強することで、逆にリスクへの恐怖を強く持って
リスクを避ける人が多くなってきている傾向にあるのは実に勿体ない。
結局、どんな知識を得たとして、どんな便利なアイテムや仕組みがあってとしても、
「本人の経験」が土台としてあってこそ、それらを活かせるのにね。
ドラクエなんかのRPGで言うなら、「強い魔法」が使えて、「良い武器」を持っていたとしても、
実際にフィールドに出てモンスターと戦ったことがなく、本人の体力(HP)が低いままなら
最初のボスにも勝てません。
体力(HP)を増やすには、傷を負って経験値を稼ぎ、レベルアップするしかないのは
ゲームも人生も同じなのに、昨今の風潮を見ると、みんなある程度の魔法(スキル)も使えるし、
良い武器(人間関係)も持っていますがHP(体力)が少ないように見えます。
これまた携帯電話の発達と、ネット社会の悪影響と予測しています。
それらで煽られる、強調される恐怖や対立は行動をとめ、
体力(HP)を減らし続ける毒みたいなものです。
「誰かに怒られたらどうしよう」
「嫌われたらどうしよう」
「失敗したらどうしよう」
これらの影響で経験値を伸ばせなくてレベルアップ出来ないから
体力(HP)の限界値は低いままでいるわけです。
もしゲームなら歩きまわるでしょう、仲間や村人に話しかけるでしょう、
冒険に出て、仲間と力を合わせて、敵と戦って経験値を積み上げていくはず。
一日中、SNSやネットを見て過ごしてレベルアップするわけないのは火を見るよりも明らか。
ちなみに、ドラクエで一番僕が好きな魔法は「ルーラ」です。
行きたい場所にワープ出来る魔法なのですが、これは「行ったことがある場所」にしか行けないというのが素敵なポイントです。結局は行ったことがなければ、経験した事がなければ、そこにはたどり着けないというのが深イイなあと思うのです。
新しい経験には常にリスクが伴うけど、リスクと引き換えに必ず経験値は得られるわけです。
「何もしない事が一番リスク」という言葉は、「経験値を得ない人生は一番リスキー」だとも置き換えられます。
これは大事な事なので太字にしときます。
「リスクコントロールも大事だけど、
自身の恐怖心をどうコントロールするかの方が大事」
恐怖っていうのは想像できないと更に増幅します。
自分は若いうちに、思いっきり「怒られて、嫌われて、失敗して」
本当に良かったと思っています。
もし「無傷のまま」30代になってしまい、そこから怒られないように、嫌われないように、失敗しないようにという思考だったら、全部が負のスパイラルになっていたでしょう。
大事なのは勇気で、勇気さえあれば経験値は増やせます。
どう考えたって人生の宝物はお金や地位や名誉ではなく経験値です。
それは絶対忘れないで欲しいです。
なので、子供や社員を大切にするという本質はリスクから守ることではなく
沢山経験値を積ませることだと思っていて、それぞれ自立した勇者であることが
事業承継のポイントだなってことを考えていました。
誰かに依存した勇者なんて勇者ではないし、地図通りの冒険なんて誰がやってもクソゲーです。
人生はどこまで行っても地図のない冒険。
だからこそ、未定の将来にワクワク出来る「勇気」と「経験値」を持った自立した勇者を、
ここから沢山輩出したいなと思うわけです。
あ、最後に社員に業務連絡。
「日付の入っていない目標は叶いません」
いつか宅建受かります、いつかFP受かります、いつか役員になります。
それは一体、いつですか?
日付を入れていない人はさっさと日付を入れるように。
あとは「日頃の行い(経験値稼ぎ)」次第。
サボっているか、やっているかは自分が一番よく知っているはず。
圧倒的な経験値を積んでいるのに、レベルアップ(合格・昇進)しないなんて怪奇現象は、
この世に絶対に起こり得ないのです。
はい、事業承継から色んな所に話が展開しましたが、
最後に自分の好きな言葉を紹介して終わります。
「今日一日、恐れず、怒らず、悲しまず
正直、親切、愉快に生きよ」
中村天風さんの言葉です。
勇者っぽくていいでしょ。
今日はこのへんで。
ではでは。
【今週のQ&A】
Q. 失敗や怒られることへの「恐怖心」をコントロールするには、具体的にどう考えればいいですか?
A. 「最悪の事態」をカラーで具体的にイメージすることです。頭の中で一回最悪を経験してしまうのです。
想像できた最悪は、案外そこまで自分を削りませんし、最悪を知れば、そうならないための準備もできます。
とはいえ、うちにも怖がりの社員が何人かいるので、トレーニングの一環として今年の夏は一番怖そうなオバケ屋敷に連れて行く予定です。覚悟せよ。
