日曜ブログの142回目。
最近、新日本プロレスの人気レスラーがチラホラ退団してしまって、
何とも複雑な気持ちでいる唐津です。
まあもちろん分かっています。
経営陣がちゃんとしていれば、柱が抜けても、また新しい柱がちゃんと育つもの。
どうなるんだろうなーとは思いつつも、心配はしていません。
春は出会いと別れの季節。
うちにも新入社員が入ってきます。
新しい出会いにときめいている社員を傍目に、
私は出会いのときめきと、別れの切なさを同時に感じています。
(感じるようにしています)
まあ、長く働いてくれたら嬉しいけど、
一生働いてくれると期待するのは経営者としてはダメだからです。
私が求める仲間の3条件はこちら。
① 面白くて ② 一生懸命で ③ 誠実な
(まったくそのまま好きなタイプとも言えます)
そんな「人」とではなく、
そんな「仲間たち」と作り上げていくのが楽しく経営するコツなので。
良い別れに感謝して、
そして良い出会いにも感謝して。
1日1歩、3日で3歩♪
みたいな感じでやっとります。
さて本題。
「安心安定はつまらないのか」について。
先日、まだ私が独立する前、ある管理会社に勤めていた頃の夢を見ました。
ちょっと理不尽だけど、妙に考えさせられた話なのでシェアしたいと思います。
当時、後輩に、非常に優秀な担当者がいました。
彼は、前任の「ちょっといい加減な担当者」から業務を引き継ぎ、
残されたトラブル(通称:爆弾)を見事に処理しました。
トラブルもなく、連絡もスムーズで
数字上見ても明らかに経営を改善しているわけで定量的には実に優秀。
ところがしばらくして、
私がそのオーナーに会った時にこんな話を聞いたのです。
「前の担当者はいい加減な所もあったけど、一生懸命やってくれた。」
(まあ、過去は美化されるものですからね)
ここまではOK。
今日のポイントはここ。
「今の担当者は安心なんだけど、なんかつまらないんだよね」
(おいおい、残酷すぎないか?)
実際は自分のいい加減さで招いたトラブルを、
自分で走り回って回収していただけの前任者。
でも、その「マイナス」から「ゼロ」に戻す必死な姿が、
オーナーには「ドラマチックで熱い奴」に映っていたのです。
一方で、最初からリスクを予防し、平穏な状態(ゼロ~プラス)を
冷静にキープしている後輩は「面白くない、退屈」だと。
ここで一つ、疑問が。
「安心・安定」がつまらないなら、日本人は毎日「白米」を食べているのに
白米をつまらないという人がいないのはなぜ?。
「白米は安定しすぎててつまらない!もっとスリルが欲しい!」
なんてヤバイやつを私は見た事がありません。
うーむ、なぜ白米は許されて、
優秀な彼は許されないのか。
ははーん、わかった。
白米には「おかず(相手の介入)」を受け入れる「余白」がある
例えば納豆をかけてもいい、カレーでも。卵でもいい。
そんな感じで相手に「味付け(出番)」を委ねる隙がある。
対して、優秀な彼は白米ではなく「完全栄養食」みたいな感じです。
栄養バランス完璧、効率最高、これさえ食べれば生きていけるみたいなね。
そうなると「好きなカレー」をかける余地なんて1ミリもない。
それならオーナーも「つまらない」と感じるのも理解できます。
「ヤクルトレディはヤクルトだけを売っているわけじゃない」ってのと
似たような話です。
ただヤクルト(商品・業務)が欲しいだけなら、スーパーや自販機でいい。
でも、みんな彼女たちから買いたいのは、
玄関先での「ちょっとしたおしゃべり」や「元気」という人間味だってことです。
優秀な彼は、「自動販売機」になってしまっていたのかもしれません。
ボタンを押せば正解が出るけれど、そこには「おしゃべり」も「可愛げ」もない。
当時、ダメ上司の私はその真面目な彼にこんな事を言っていました。
「もっと面白いトークをしろ」
今になっては反省していて謝りたいですが、
「じゃあ面白くなれ」というのは最低なアドバイスです。
彼には彼の良いところがあり、そこに光を当てるべきでした。
今ならこう言います。
「オーナーにも『味付け』させてみたら?」って。
真面目な人は「何も起きないのが当たり前」と思って報告を省きがち。
でも、オーナーからすれば「何もしなくて平和」なのか「必死に防いで平和」なのかは見えません。
(そもそもオーナーにも答えがあるのです)
「価値を伝えない」
これはこれで職務の怠慢であり、正解の押し売りです。
「〇〇の点検をして、不具合の芽を摘んでおきました」と、
平和の裏側にある努力をちゃんと可視化して伝えないと、
ただの「透明人間」になったり、ありがた迷惑みたいな話にもなったりしてしまいます。
きっと前任者が愛されたのは、いい加減だったからこそ、
「私が口を出してやらなきゃ」という「味付け(出番)」のチャンスが
あって、そこが面白かったんでしょう。
言ってみたらどうかな?
「AとB、どちらもメリットがあるんですが、
オーナーの経験則から見てどう思われますか?」みたいなね。
そうやって時折ボールを渡すだけで、
「自分が決めた」という満足感と
「一緒に乗り越えた」という連帯感が生まれるはず。
このポイントを押さえれば
「つまらない」という評価にはならんと思うんだよなあ。
まあ「真面目な男はつまらない」なんて昔から聞きますけど、
世の中不真面目な人ばかりになったらそっちの方が大変に決まっています。
それに自分で放火して消火するタイプの担当者は短期で辞めてしまいます。
150点を取る事もあれば、30点も取ります。
真面目な担当者はコツコツ頑張ります。
安定して80点を取ります。
会社に必要なのは明らかに後者です。
個人的には「面白くてズル賢い人」よりも、
たとえ「面白くなくても、真面目で誠実な人」と働きたい。
だって、最後は「信じられるかどうか」が全て。
不器用でも、嘘をつかず、逃げずに仕事に向き合う人だから、
背中を預けて仕事が出来るわけです。
だからこそ、「愚直な人がちゃんと報われる会社」にしたいのです。
真面目な彼らが、要領のいい人たちに負けて損をするのを見るのが一番つらい。
とはいえ別に彼らに「ズルくなれ」と言っているわけではありません。
ただ、たまに「相談」という名の「可愛げ」を持って、 正当に評価されてほしいなと思うのです。
よし、ここで、今回の「人間の厄介な心理」について、
改めて3つのポイントで整理しますので復習しましょう。
【本日のまとめ】
- 人間は「ゼロ」より「ドラマ」が好き
平穏無事(ゼロ)はいつか退屈になる。逆にトラブル(マイナス)からの回復(プラス)という「物語」には心を奪われる。たまには迷惑をかけられたいなんて、変な生き物ですね、人間は。
2.平和の「中身」を説明する
何も起きていないのは、魔法ではなく努力の結果。「水面下で足をバタつかせている白鳥の努力」を言葉にしないと、相手には「何もしていない」と伝わってしまう。
3.面白くならなくていいから「頼る」
完璧すぎる仕事は、相手の「関与する余地(出番)」を消してしまう。白米におかずを乗せる隙間を作って、「どう思います?」と聞く。ヤクルトレディはおしゃべりもセットで売っている。
これ、昔話として書いていますが、
私自身にも自戒の内容です。
弱みを隠すとかもないし、人に頼りたくないわけじゃないけど、
「あいつは何も言わなくても大丈夫」と思われがちなので。
天然で「隙」だらけで、愛されキャラの人を見ると
「いいなー」(自分にはないなー)と思います。
まあキャラの違いなので今世は仕方がないのですが、
開き直るのも違うと思うので「愛される隙」の作り方の練習を私も頑張ってみようかなと
ブログを書きながら思いましたとさ。
最近、頼られっぱなしになっていませんか?
頼りになる人間を目指すのはわかりますけど、
人間関係は頼り頼られの繰り返しの中で作られていくもの。
相手を頼れないのは弱さです。
相手を信頼出来ないのではなく、自分を信頼出来ていないのです。
まずはそんな自分を受け入れられるようにならないとね。
まあ面白さは人それぞれだと思うけど、つまらない人間はいないんでね。
真面目で誠実な人がつまらないなんて会社には私は絶対にしない。
そう思っています。
だから、こう伝え続けていきたい。
もっとワクワク出来る将来を一緒に作りに行きませんか?
チャレンジしている人は面白いぞ、
そんな仲間が作れる会社がここにありますよ
今日はこのへんで。
ではでは。
【今週のQ&Aコーナー】
Q. 唐津さんは人に仕事を任せたり、頼ったりするのは得意ですか?ついつい自分で抱え込んでしまいます。
A. 実は私も苦手でした(笑) ただ、経営者になってからは「任せること」が仕事の一丁目一番地なので割り切るようにしました。 コツは、ブログにも書きましたが「作業」を頼むのではなく、「知恵」を借りることかもしれません。「これどう思う?」と聞くことから始めてみてはどうでしょう。相手も悪い気はしないはずですよ。お互い素直が一番!
