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「これで良かったと思えるか」について

日曜ブログの171回目。

友達が映画観たから見に行きたい。
SNSで見たこれ食べたい。
YouTubeで見たここ行きたい。

こんな話ばかりされると僕は萎えていく。

そしてアントニオ猪木さんのこの言葉を思い出す。

「テメエで見つけろ!」

しかしまあ、本当に人と比べる時代になった。
誰かが何を食べた、どこに行った、何を買った、何を持っている。
そんな情報が頼んでもいないのに毎日目に入ってくる。
人とあまり比べない僕にとっては、どうでもいい話の多いこと多いこと。

うーむ。考えてみれば、僕の人と比べない性格というのは、
育った時代も大きかったのかもしれない。
誰が何を食べて、どこに行って、何を買ってもらったのかなんて知らない。
知らないんだから、比べようもない時代だった。

そんな僕の子供の頃の夢は、お腹いっぱいチーズを食べることだった。
なんとも小さな夢だけど、当時は結構本気だった。

今なら思いっきり買えるけど、現実問題チーズナンを2枚食べればもうお腹いっぱいになってしまう。
これはあれだな。
欲しかったものが手に入るようになる頃には、昔ほど欲しくなくなっているみたいなね。
「若いうちは体力と時間はあるけどお金がない。歳を取るとお金と時間はあるけど体力がない」という話との
合わせ技一本って感じだ。

今となってはチーズナン2枚が限界だし、朝まで遊びたいなんて微塵も思わない。
「いつか出来るようになったらやろう」と思っているうちに、
その「やりたい」ことへの熱を失ってしまう。
これ、結構あるあるだと思う。

だからこそ、やりたいと思っているうちにやった方がいい。
やれるようになった時に、やれるとも限らないし、やりたいとは限らないからだ。

そして、
欲しい時とか、追いかけている時が、案外一番幸せなのかもしれないとも思う。

なるほど。
足りないから不幸なんじゃなくて、足りないことを誰かと比べ始めるから不幸になるんだろうな。

もう少し幼かった頃を振り返ってみよう。

小さな頃のおやつといえば、パンの耳を油で揚げて砂糖をまぶしたものが定番だった。
しかも使い回した油なので真っ黒だったりする。
今思えば体にとても悪そうだけど、子供にはそんなの関係なく、美味しく食べていた。

友達の家に行くとポテチやチョコを食べさせてもらうことがあったけど、
羨ましいという感覚もなく、「うちよりお金持ちなんだな」ぐらいに思っていた。

母親もたまに気を使って、お徳用のお菓子がセールの時に買ってきて、3人兄弟分を均等にお皿に入れてくれていた。ただ、一番最初に見つけた兄弟が少しへつるという静かな競争は繰り広げられていた。

(そこでチャンスの前髪を掴む大事さを学んだ)

中学生になった頃、兄の友達が遊びに来る時に、からあげクンとペットボトルのお茶をよく持ってきていた。
お茶なんて家で作れるものをわざわざ買う。
そして何より、からあげクンまで買える。すごくお金持ちだと思った。

しかも一個分けてくれる。これが年上の懐の深さかと思ったのを覚えている。
その時のからあげクンの美味しさへの感動が、大学時代ローソンでバイトすることにつながっていたのかもしれない。

もし今のようなSNS社会に生まれていたら、
僕はいろんな人と比べて、「自分は持っていない」と感じて辛くなっていたかもしれない。

でも比べずに生きてきたからこそ、貧しさを感じることもなかったし、
今となっては失うことに対してそれほど恐怖がないというメリットを享受出来ている気がする。

自分で選択して、その責任を果たすことで自尊心を高める。
そのスタイルが自分の性格には合っていると思うので、これまでの相続も全部放棄している。

良いところどりして勝手に引き継いだ思いはあるが
誰かから引き継いだ会社も、お金も、不動産もない。

でも、選択の自由がある。
そう、これで良かった。

親にも、恩がある人にも、縁がある人にも。
お世話になっていようが、砂をかけられようが、嘘をつかれようが、騙されようが関係ない。
これで良かったと言える。

何でかというと、「意地」の2文字に尽きる。
いたってシンプルな話で、今が良ければ「これで良かった」と言えるからだ。
意地でもそう言いたいのだ。

そして今を良くするのは誰かではなく、いつだって自分。
そう感じられるかどうかも自分次第。
だからなのか、僕は自分の人生のハンドルを誰かに渡すことに、かなり抵抗がある。

インフルエンサーの影響力とか、インプレッションが価値のように言われる世の中だけど、僕はあまりそう思わない。
自分の人生は自分でコントロールしたいので、影響力で人を動かせると思っている人もあまり好きにはなれない。

それに「世の中を良くしたい」「かっこいい大人の背中を見せたい」「憧れられる経営者でありたい」と言っている割に、言葉遣いが悪いうえにキレやすく、私利私欲が垣間見える。
そんな人をかっこいいとは思わないし、そんな人のために頑張ろうと思えるほど、僕は人間が出来ていない。

エンタメで商売しているのは分かるけど、それを真に受ける人が増えるデメリットまで、頭が良いなら少し考えて欲しいなとは思う。

と、ここまで言って何だが別にインフルエンサーそのものが嫌いなわけじゃない。
誰かの人生を参考にするのはいいけど参考と依存は全然違うと言いたいだけだ。

話は変わるが、
リスクを取ることがギャンブルと言われるようになり、
誰かの挑戦を見て評価するだけ。そんなことはないだろうか?

だから「感動をありがとう」や「応援しています」という言葉も、僕はあまり好きじゃない。
貰ってばかりはダサいと思うからだ。
感動したなら、自分も誰かに何か返せばいいのにと思うし、
応援してばかりじゃなくたまには応援されるぐらい挑戦したらいいのにと思ってしまうからだ。

それに日常よく聞く、炎上なんて大半は自分に関係のない痴話話に過ぎない。
それで影響力を持ったと言われる人たちも、結局みんなのおもちゃにされているだけ。

大絶賛されて有頂天になったと思えば、大批判されて叩かれる。
それがエンドレスリピートされているのは僕には時間の無駄にしか思えない。

だからXもTikTokもほとんど観ない。
クネクネ踊るお姉さんの動画を見ながら時間を溶かしている中年男性を、一歩引いて俯瞰してみたら恐怖でしかない。
まあ、完全に個人の自由なんだけど。

とにかく、社員、子供や孫、関係者各位はインフルエンサーなんかの影響を簡単に受けない人であって欲しい。
自分の幸せを自分で決められる人間の方が魅力的だからだ。

ただ、どうせ人は誰かに影響を与えながら生きている。
だったら、良い影響を与えたい。

焦るなかれ、欲張るなかれ。
デッカいスポットライトで大勢を照らす必要なんてない。
小さな光で、たとえ一人しか照らせなくても大丈夫。

「一燈照隅」という好きな言葉がある。
まずは目の前の人に少し優しくするだけでいい。
コツコツで大正解。

そうそう、焦らないと言えば。
この間、銀行のATMが混んでいて、そんなに急いでいなかったので後ろのお婆さんに「お先にどうぞ」と順番を譲った。

(そんなことでも心がほっこりするもんだ)

帰り際、お婆さんが「ありがとうね」と言ってくれて、「どういたしまして」と声を掛けた時に、
お婆さんのシャツに「一撃必殺」と書いてあって、少し動揺した。

思ったよりパンクな人だったのか。
もしくは、お婆さんは神の使いだったのか。

「一撃必殺ぐらいの想いで仕事に集中しろ」というメッセージを届けてくれたのだと受け止めることにし
、お婆さんの背中を見送った。

そのあと、お腹が空いたのでふらっと立ち寄ったお店でおにぎりを買ったら、
笑顔の素敵な店員さんから「雨の日だから」とスムージーをプレゼントしてもらった。

一日一善なんて言うけど、与えて失う感覚はそんなに自分にはない。

もちろん、「良いことしたし、良いことあるかな」なんて見返りを求めるのは違う。
ただ、与える人が損をするということは、実際そんなにないと思う。

(ちなみにベリースムージーは、すこぶる美味かった)

逆に「この人ずっと損得勘定してんなー」と感じる人は、
表面上損はしていないように見えても、決して得をしているようには見えない。

それって結局、損しているようなものだと思う。

(わかるかなー)

本人は「損をしていないこと」を「得をしていること」のように生きているけど、それってとても勿体ない。
「Givers Gain」とか「与えよ、さらば与えられん」という言葉があるぐらいなので、昔の人も分かっていたんだろう。

とはいえ、お人好しで騙される人や、一方的に奪われる人もいる。
「ほら、ギバーあかんやん」と思うかもしれないけど、そうではない。
自己犠牲をしているギバーだと、そうなってしまうので、ここは要注意。

「自分が我慢すれば、その場は収まる」
こう言うと美徳に見えるけど、実は一番簡単な妥協とも言える。

一番難しいのは、自己犠牲をせず、自分も相手も幸せになる方法を探すこと。
でも、そこを諦めずに実現するのが、成功するギバーの秘訣なんだと思う。

(詳しくは『GIVE & TAKE』という分厚い本を読んでください)

見返りを考えずに目の前の人に優しく出来る。
与えるというか、与えた瞬間にもう自分も何かを貰っているような感覚になれば、それが一番理想だと思う。

今はそれに近い感覚なんだけど、これ以上掘り下げると「ブログ長過ぎ」と広報からクレームが入りそうなので、
今日はこれぐらいにしておく。

日常の出来事から、こんなことを考えているというエッセイスタイルにしてみたけどどうですか?
第2回を希望する人は、高評価ボタンもいいねボタンもないので、メールでもください。

今日はこのへんで。
ではでは。

今週のQ&A。

Q. 人と比べてしまう時は、どうしたらいいですか?

A. 比べること自体は悪いことじゃないと思う。
僕も仕事なら他社を見るし、上手い人がいれば普通に研究する。

ただ、参考にすることと、自分の幸せまで他人に決めてもらうことは別。
誰かよりお金がある、会社が大きい、フォロワーが多い、良い家に住んでいる。
そんなもので幸せまで順位をつけ始めると、ずっと誰かを追いかけることになるので疲れるのでしたくない。

それより、自分は何が好きで、何をやりたくて、何を大事にしたいのか。
そこに集中した方が、長い目で見たらよっぽど幸せだと思う。

つまり、比べたくなる時にまずすべきは「自分と向き合う事」。
最後に「これで良かった」と思えるかどうかを決めるのは自分なので。

合言葉は「うちはうち、よそはよそ」。
信じられるまで唱えましょう。

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この記事を書いた人

株式会社クライフ代表の唐津です。
趣味:料理、ドライブ、読書、プロレス観戦
何事もつい本気になってしまう性分です。
座右の銘:「人生とは何を得るかではなく、何を残すかにある」
仕事でも目先の成果より、後から効いてくる価値を大切にしています。派手さよりも、愚直に日々の行動を積み重ねられる誠実な人が好きです。
人生を一生懸命生きる仲間を増やして笑顔で過ごしたい。その為にも日々を割と真剣に向き合っています。

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