日曜ブログの163回目。
社員合宿を行いました。
とはいえ我が社の合宿は、よくある「食べて遊んでリフレッシュ!」みたいな慰安旅行ではありません。
ガチプレゼンをして、ガチでダメ出しをされる。お互いの考えをぶつけ合う。
完全に修行です(笑)
「社員に優しくないですね。」
なんて言われそうですが、逆ですよ。
思えばこそです。
自分だって、食べて遊んでリフレッシュの方がよっぽど楽です。
でも、現実逃避したって仕方がないでしょう。
どれだけ親しかろうが、「理解は偶然、誤解は当然。」
人はズレるし、迷うし、悩みます。
それを放置したまま、「頑張ってるね!」なんて言える
残酷な人間にはなりたくありません。
破壊なくして創造なし
ただし、壊すのは人ではなく、古い思い込みや、うまくいっていないやり方ね。
誰かに壊されるまで待つのではなく、自分たちから見直した方がいいでしょう。
仲が良いのと馴れ合うのは全然違う関係。
摩擦が生まれることを恐れていたら、真のチームなんて生まれません。
言いたいこというけど、やるべき事はやる。
喜怒哀楽ぶつけ合って、共感して、信頼が生まれる過程を大事にしたいのです。
まあ、今回の合宿でも改めて感じたのは、
飛びぬけて優秀な人がいる組織よりも、全員が少しずつ成長し続ける組織の方が強い。
ということでした。
PS,たまにはのんびり温泉でも行きたいな。
さて本題。
「勝ちたいよりも、残したい。」について。
ワールドカップを見ていて思います。睡眠不足がやばい。
やっぱりエースはカッコいい。
メッシ。
クリスティアーノ・ロナウド。
エムバペ。
ハーランド。
子ども達が憧れる理由もよく分かります。
でも、子どもじゃなくなった今は、見ている場所が少し変わりました。
今、一番気になるのは、「起点になった選手は誰か。」
ゴールシーンよりも、「このプレーがあったからこその得点だな。」
そんな場面に目がいきます。
先週も少し書きましたが、
子どもの頃の私は、得点を決める選手に憧れていました。
でも、いつの間にか、「点を取る人」より、「点を取らせる人」の方がカッコいいと思うようになりました。
パス一本で流れを変える。
味方を活かす。
チーム全体を機能させる。
そんなポジションが好きで、それが今の仕事にもつながっています。
「スーパーエースがいる。」というのは
一見すると理想のように聞こえます。
でも私は、こう思っています。
勝ちたいなら、スーパーエースを育てればいい。
勝ち続けたいなら、スーパーチームを作らなければならない
全員がそれぞれの持ち場でエース級の仕事をする。
それぞれが自分の役割に誇りを持って、お互いを活かし合う。
そんなチームが理想です。
会社でも、トップ営業マンだけが目立つ会社とか
、カリスマ社長が何でもできる会社とかありますよね。
一見すると強そうですが「その人がいなくなったらどうするの?」
と思ってしまいます。
再現性について、どう考えているんだろうなと。
私自身、社会人3年目ぐらいまでは、「営業トップが一番すごい。」と思っていました。
一番になれば、みんながチヤホヤしてくれる。
自分のやることがルールになる。
まさにキングになれるんじゃないかぐらいに思っていました。
でも、その勘違いは見事に打ち砕かれました。
一位になって見えた景色は、想像していた華々しい王様の景色ではなく、
裸の王様に限りなく近いものでした。
表面上はチヤホヤされるけど、その裏では妬みや僻みもある。
「一位であり続けなければ。」というプレッシャーもある。
いやー、実に虚しかった。
一人で勝っても再現性ないし、分かち合えないし。
それが考えが変わった大きなキッカケになりました。
数字だけを追いかける人生よりも、質を追いかける人生の方が面白い。
一人で勝つより、チームで勝つ方が嬉しい。
そう思うようになりました。
そんなこんなで今、一番魅力を感じるのは、
「周りが成果を出せるように動ける人」
たまに、「エースがいなくなっても、次のエースが育つ。」
という話を聞きます。
ただそれは乳歯が抜けたら大人の歯が生えますよ
みたいな話ではなく条件があるように見えます。
次のエースが自然に育つ組織には、
やっぱり必ず周りを活かせる人がいるのです。
確かにスーパーエースがいることは優位性です。
でも、再現性があるとは限りませんし、
本人の好不調にチームが大きく影響されてしまいます。
チームで大事なのは、勝ち続けられることで
そのためには、理念や仕組みが必要です。
そして理念や仕組みはスーパーエース一人じゃ実現できないもの。
経営なので最低限の数字がある事が前提になります。
特に創業期なんかはスーパーエースの数字を作る力に頼らざるを得なくなるのもわかります。
ただ、どこかで気付かないといけません。
もちろん数字は追いかけるけどそれは目的じゃなくて、あくまで手段だよと。
気付いたら、数字を追うこと自体が目的になってしまう。
これは危険です。
人も会社も、そうやって少しずつズレていきます。
なので、数字も質も両方追いながら、
その先にある理念を追い続けるイメージが大事になってきます。
想いが置いてきぼりになっていないか。
手段が目的にすり替わっていないか。
そこは常にチェックしないとね。
「優秀な人を採れば会社は強くなる。」
そう思っている経営者は多いですがそんな単純だったら苦労はないわけで
特にチームプレーって、もっと有機的なものなんです。
優秀な人を集めたからといって、連携が生まれるわけではない。
同じ目標を掲げたからといって、全員が同じ方向を向くわけでもない。
いやー思うように行かない。
でも、だからこそ面白い。
誰が入っても。誰が抜けても。チームとして前に進める。
それが実現して、組織の成長を感じて、経営者として少し自信が持てるようになって、
それを繰り返して繰り返して今に至るです。
会社を大きくしたい。
もちろん、その気持ちもあります。
でも、それ自体が目的ではなく関わる人の幸せを追求していく過程で、
必要なら大きくなればいい。
そんな感覚です。
今はそれ以上に、良い会社を残したい。文化を残したい。
そして、行き着くところは、
「自分がいなくなっても大丈夫かどうか。」を考える機会が増えました。
(鬱ではないです、大丈夫)
「社長がいるから、この会社はまとまっていますね。」
「社長の後継者は大変ですね。」
多分、褒め言葉なんだと思います。
でも、その言葉を聞くたび、少し寂しく感じる自分がいます。
創業社長=会社と捉えられがちですが、私は全くそう思っていなくて
会社がガンダムなら、私は今のパイロットにすぎません。
しかも、アムロほどの天才でもありません。
ガンダムそのものは、社員みんなで磨き上げてきたものです。
操縦士が変わったからといって、その強さやカッコよさまで失うようにはしたくありません。
まあ、自分がいなくなっても、社員同士が笑いながら、
「あの時、社長、面倒くさいこと言うてたな(笑)」
なんて冗談を言いながら、前へ進んでくれたら最高です。
愛着はあるけど、執着はない。
自分が評価されることより、会社全体が良くなる方を選びたい。
それは心から思っていることであり、
カッコつけていることもないです。
お金や名声。
何かを得ることで幸せになる。
諸先輩を見ていて、
それはどうも違うようで
幸せって、得るものじゃなくて感じるもののようで
自分の価値観として、そっちの方がしっくりきます。
だから数字を追いかけることよりも、
関わる人達が幸せを感じやすい環境を作ることの方が
本質的に自分がやりたい事なのかなと。
「勝ちたいよりも、残したい。」
最近は、そんなことを考えています。
さて、ワールドカップ。
選手達は、私たちに何を残してくれるのでしょう。
そして私たちは、次の世代に何を残せるのでしょう。
ワクワクしますね。
あ、残せる程成し遂げてないよってのは重々わかっています。
まだまだ走りますから。
そこはご心配なく。
今日はこのへんで。
ではでは。
今週のQ&A
Q.社長が一番評価している社員はどんな人ですか?
A.自分が活躍する人だけでなく、チームを強くする人です。周りを活かし、自分の役割を全うし、誰かが困っていたら自然に助けられる。そんな人が一人増えるたびに、会社は強くなると思っています。
