日曜ブログの168回目。
出張続きで腰痛に悩まされている唐津です。
お酒を控えても、体重気を付けても、筋肉つけても、痛いものは痛い。
だってヘルニアだもの。
と、みつを風に言っても、容赦なく出張は続きます。
先週誕生日で、「幸せな一年を」とか「笑顔溢れる一年を」とか色々お声がけくださったので、
どうやったらそんな一年になるのか真剣に考えてみましたが、
やっぱり答えは「腰痛がないこと」でした。
AIドクターなるものが開発された暁には、ヘルニアもスカッと治せる。
そんな都市伝説にさえ期待する自分がいます。
次は北海道。
飛行機移動もある中、私は無事に帰ってこられるでしょうか。
さて本題。
「お互い様よりも、おかげさま」について。
うちの会社も決算月を迎えました。
売上、利益、管理戸数などなど、一年の成績を数字で振り返る時期です。
管理会社なので、新しく増えた管理物件もあれば、解約になった管理物件もあるわけですが、
いつも思うことがあります。
新規契約が1件増えて、解約が1件あればプラスマイナスゼロ。
数字だけを見ればそうなるのですが、
プラス1とマイナス1は、全然違うやろと。
もちろん解約にも色々な事情があります。
オーナーが物件を売却されるとか、相続のタイミングでとか、
お互いの考え方が合わなくなるとかね。
別れをゼロにはできないことは理解していますが
気になるのは、「どう別れたか」です。
良い解約とは
「今までありがとう。また何かあったらよろしく」
そう言っていただけるケース。
これは契約が終わっても、関係まで終わっていません。
実際、一度管理を離れたオーナーさんから、また相談をいただくこともあります。
逆に悪い解約とは、
「もうこの会社とは付き合いたくない」
そう思わせて終わるケース。
これはマイナス1では済まないのです。
その契約を失うだけではなく、その方が周囲におすすめしてくれることなんて、
まずないでしょうから。
僕の肌感覚では、悪い解約1件=3件くらいの顧客ロス。
最低でもそんな感じです。
以前、ある大手管理会社について、年間かなりの数の管理が解約になる一方、
それと同じくらい新規管理を増やし、管理戸数を維持しているという話を聞いたことがあります。
仮に管理戸数10,000戸、年間2,000戸解約、2,000戸新規だとすれば、
10,000-2,000+2,000=10,000。
数字上は現状維持です。
その2,000戸が全部「悪い解約」だという話ではないでしょうが
仮に全部が悪い解約だとしたら、1件のロスが3倍に波及するので
10,000-(2,000×3)+2,000=6,000。
管理戸数は維持していても、信頼で考える未来の管理戸数はものすごく減っていることになります。
そんなイメージを持っています。
(心配性は才能です)
まあ、もしうちの社員が、「1件解約になりましたけど、すぐ1件取り返しますね」
って私に言ったとしたら。
間違いなくこっぴどく叱ると思います。
やめておきましょうね。
(そんな人はいませんけどね)
とはいえ。
人間関係や評判というのは
「悪い評判は良い評判の10倍広まる」なんて言葉もあるぐらい
不公平なものだと思います。
信頼は少しずつしか貯まらないのにね。
十回ちゃんとしても当たり前、でも一度まずい対応をすれば、
その一回が鮮明に印象に残るみたいなね。
そんな事を考えると心配で夜しか眠れません。
あと、よく聞かれる質問があります。
「管理ってどうしたら増えますか?」
オーナーにDM送って、セミナーして、訪問営業して、みたいな
攻めのスタンスをイメージする方が多いのですが、自分はいつもこう答えています。
「管理の仕事はホームラン競争じゃないんですよ。
ゴールデングラブを目指すようにしています」
どういうことかっていうと、
「自分たちのエラーをどれだけ減らせるか。
そして相手がエラーした時が出番。」
そこに管理会社の価値があるんですよ。
結構これ驚かれるんですけど、「悪い評判ほど広がる」とか「信頼は一瞬で崩れる」という観点で考えれば、
そんなに変な話じゃないことは分かってもらえるはずです。
管理解約だけでなく、
社員の退職についてもこの考え方があてはまります。
いつだって辞めることができるのは社員の権利です。
自分も3回転職していますし退職は悪いことではありません。
経営者になったばかりの頃は「勝手だな」とか「無責任だな」と思ったことも
ありましたが、結構早めに免疫ができました。
そうです。
人が辞めないという事はそれだけ会社がぬるま湯な可能性もありますし、
最後は死ぬことまで含めれば、辞めない社員など存在しないのです。
(悟りの境地です)
ただ!!
「この会社で働けて良かった」と思って辞めるのか。
「二度と関わりたくない」と思って辞めるのか。
これは大きな違いです。
良い退職なら、いつかまた仕事を一緒にすることがあるかもしれないし、
知り合いを紹介してくれるなんて事もあったりしますが
悪い退職の場合、縁が切れて、完全に赤の他人みたいになります。
悪い退職が起こる理由は必ずあります。
もちろん辞めた側の言い分がすべて正しいとは限りませんが
「相手が悪かった。うちは悪くない」だけで
片付けてしまっていたら成長はありません。
ちょっと痛くても、改善出来る退職理由ならコツコツと潰していけばいいんだから
それぐらいは我慢しましょう。大人なんだから。
そのためにも、
日頃から社員に対して「お互い様」とは考えないようにしています。
なんか「お互い様」って、お互いやる事やっているよねの再確認みたいな感じがして
あまり好きじゃないんで「おかげさまで」の方がしっくり来るのです。
悪い退職になったとしても、悪い事ばかりじゃなかったはずです。
色々な人に出会えたし、色々な経験もさせてもらった。
会社員なら給料をもらって、それで家族が生活できたわけです。
だから悪いことを数えるより、「おかげさま」の数を数える。
その方がよっぽど精神が健全になりますよ。
「一宿一飯の恩」とか言います。
それは自分も周囲も否定できない事実であって、
極論、心底嫌な相手からの施しは絶対受けない方がいいのです。
なんせ恩を忘れるのは下の下。
まあ、たとえ最後に意見が合わなくなっても、
そこに至るまでの時間や思い出まで否定する必要はないでしょう。
お客様なら、これまで仕事を任せていただいた。
社員なら、人生の一部をこの会社で働いてくれた。
それだけで「おかげさま」
それでいいやんかと。
だから別れる時には、相手に砂をかけるなんてもっての外。
相手がどうであれ、自分まで同じことをする必要はありません。
もうね、「あの人が悪かった」「あの会社が悪かった」
そんなんどうでもいい。
選んだの自分やんか。
相手を下げたって、1ミリも自分は上がってないで。
リトル唐津がそう叫んでいます。
つまり何が言いたいかっていうと、
「関係を終えることと、恩を忘れることは別」
ってことです。
始める時は、だいたい誰でも感じが良いものです。
働きたい。任せたい。契約してほしい。付き合いたいとかね。
一生懸命、良い印象を持ってもらおうとしますからね。
でも、本当に注目すべきは
困難に陥った時と、別れ際です。
特に終わる時っていうのは
その人の人間性がモロに出ます。
先日の天山選手の引退試合も号泣しました
新日本プロレス一筋で35年。
いやー、一途な思いと人間性に痺れました。
天山選手を見ていて思った事があります。
沢山裏切られる経験もあったわけです。
砂をかけるとか、「おかげさま」が何もないような言動を受けて
もし私だったら怒りというより失望しかないのですが、
天山選手からはそれすらも赦せる強さと、笑い飛ばせる優しさを感じました。
いやー、かっこいい。
まあ、みなさん。
よければ時間がある時に天山選手の引退試合を見てください。
おっと話が逸れた。
もとい、
正直な気持ち。
辞めた社員がどこかで活躍していたら、素直に嬉しい。
長くお付き合いしたお客様が別の道を選ばれたとしても、そこで幸せならそれでいい。
そしていつか、何かの縁で会った時に、「久しぶりですね」と笑って話せる関係でいたい。
それだけです。
と言う事で、決算月に私が考えること。
どれだけ新しい人と出会ったかもあるけど、
どんな別れがあったか、そこも大切な成績。
そして社員のみんなにもう一度考えて欲しい事があります。
今、自分たちが感じている会社への信頼も、
自分一人でつくったものではなく
いつか誰かが積み上げてきた信頼の上で、今仕事をしている事。
だから自分達も、次の誰かのために信頼を残していくのは当然。
先に貰っているものが沢山あるんだから
ペイフォワード(前払い)ぐらいで丁度いい。
損得勘定が見えるダサいやつになるなかれ。
「自分が頑張った」と思える時こそ「おかげさまで」と思おう。
掛けた恩を忘れて、掛けられた恩を忘れない。
そんな素敵で最高なやつらになりましょう。
今日はこのへんで。
ではでは。
【今週のQ&A】
Q.唐津さんは「恩返し」を意識しますか?
A.恩返しというより「恩送り」の方を意識しています。
お世話になった人に、返すのって結構難しいんですよ(笑)
だからこそ、自分がしてもらったことを次の人にと思っています。
先輩に教えてもらったことを後輩に教える。
チャンスをもらったなら、今度は自分がチャンスを渡す。
そんな裕福じゃないのに後輩にちゃんと奢る先輩とか
やっぱりかっこいいなって思うわけです、そんな感じです。
